雪豹制作過程
- megumiwat
- 9月21日
- 読了時間: 2分

最近販売している作品は、グラファイト/鉛筆で描いたユキヒョウ、正確には蛾の絵。カラフルな世界に生き、しかも印象派のようなカラフルな作品が好きなので、モノクロの鉛筆画は売るほどのものでもない、と勝手に思い込み、他の好きな画材で実験はしていたのですが、なかなか納得いくまで時間をかけることはまだできていません。最近、自分の昔の作品「Horse.」を見る機会がありました。今でも一番のお気に入りの作品で、いつまで経っても好きな画材である紙に鉛筆で描いています。
雪豹の着想プロセスはHorse.の着想プロセスと似ていますが、最初のアイデアは蛾の本を見ている時に、雪豹のような模様をした蛾がいくつかいることに気づいたことから生まれました。そして、その認識から何か具体的なアイデアが生まれるかを探るため、雪豹の顔をじっと見つめると、その顔に蛾の模様が見え始めました。このアイデアを素早くスケッチし、他の作品に取り組んでいる間もいつものようにじっくりと検討しました。

紙に鉛筆で描くことの素晴らしいところは、もちろん紙が好きで、鉛筆が生み出す柔らかく温かみのある質感が好きなので、気軽に作品に取り組めるという点です。高価な画材は必要ありません。高価な画材を使って作品を始めようとすると、失敗への恐怖心に近いものから、先延ばしにしてしまうことがあります。雪豹が私の代表作の一つになるとは思っていなかったので、新しく手に入れたパロミノ・ブラックウィング・マットペンシルを試すために普通の画用紙に描き始めました。ブラックウィングは柔らかすぎるのに気付き、細い線を描くために硬い鉛筆も使いました。
私は左右対称のデザインを作る傾向がありますが、左右対称のデザインは個人的に好きではありません。そこで、片方の目には月、もう片方の目には毛虫と左右非対称の要素を加えることにしました。蛾は夜空の月明かりを頼りに移動すると考えられています。青にはセヌリエの水彩絵具を使用しました。
作品を作るにあたって、自分でも壁に飾りたいと思える作品を目指しているので、これは作って良かったと思えるものです。 ファインアートプリント版(ジクレー版)も素晴らしい出来栄えです!手漉き紙のような美しい質感のハーネミューレ・ファインアートインクジェットペーパー285gsmトーションに、エプソン・エコタンク・フォトET-8550プリンターで印刷しました。雪豹のプリントはA3とA4でご用意しています。

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